2022年10月12日
さくらんぼ実験♪
小学校一年生の算数の秋の重要単元のひとつは、
<くり上がりの足し算・繰り下がりの引き算>
・・・そう、『さくらんぼ計算』ですね!
足し算が速くできるからそれでいいじゃん~、
そうですね、確かに、学校では計算カードでタイムトライアルの宿題が出たりします。
速く確実に計算できることは、学年が上がってけた数が増えた時にも成果がでますね。
そして、<くり上がりの足し算>で大切なのはもう一つ、
10 をひとまとまりにした 考え方を学ぶこと。
10 が出来たらひとまとめ。 繰り下がりの引き算にも、
この先の100以上、1000や10000までの数のしくみの理解にも、
さらに学年が上がって小数や分数の概念の学習でも、
0.1が10こ分で1 、1/10が10こ分で1、・・・と
何かと 10のひとくくり が 出てきます。
この10でひとまとまり、の理解が出来ていると、
算数的理解が、どの分野でもほぼすんなり理解して進んでいけると感じています。
その一番初めの土台が、<くり上がりの足し算>
しっかり定着したいですね。
教室では、教材の囲みポイントがわかって
足し算の練習課題の教材にも、
お子さまにさくらんぼを書いてもらいます。
たくさん書いて、目でも見て、ここでしっかり体得してもらいたいからです。
しかしお子さまにとっては単純作業、
もう足し算わかっているから、ぜんぶにさくらんぼを書くの?、
「だって、めんどうくさーい!」
・・・なんて声がとんできます^^
でもここでしっかり学ぶところ。
ちょっと今は逃げ腰のyさんと、
この日に交わしたやりとりが、大成功でした♪
さくらんぼは、書かないとねー。(笑顔で先生)
えー・・・(気が進まない様子のyさん)
あのねー さくらんぼを書くとね、じつは先生が、
・・・ラクなんだよー♪(ニコニコと) (表向きです(笑) 学年が上がって本当にラクになるのは、yさん!)
yさんがさくらんぼを書いてくれると、これを見てもう10がつくってあるから
まるつけが早くできて、ラクなんだよー♪
まるつけが早くできると、たくさん100点にできるから、
yさんの努力賞も他のみんなの努力賞もいっぱい、たまるんだよー♪
(教室では100点教材を<努力賞>として、数えています)
へー?(意外そうなyさん)
『じゃあ、実験してみようか(笑)』
yさんがさくらんぼを書いた方の教材ね、
何分でまるつけできるか、先生計るよ、(タイマーをセットして)
よーいスタート!
途中で入室してきた高学年たちも、なになに? え・・・実験? と興味しげく見ています。
「10と3、10と5、10と2、10と8、・・・ おおーわかりやすい!」
全部まるつけできたら、タイマーを止めて、約40秒。
さあ、yさんがさくらんぼを書いてないほうの教材は・・・ まるつけスタート!
えーと、えーと、 10と・・・ 10と・・・
自分で10をつくるから、時間がかかるなあー
(ちがいがわかるように、そして
yさんがしっかりさくらんぼを書けて出来ていることがちゃんと伝わるように、
あえてyさんに聞こえるように声を出します)
やっとできたー ピッと止めて、1分20秒!
(ちょっとゆっくり目を意識しました)
おー(目をぱちくりさせてyさん、)
すごい(時間が)かかってる・・・!
ほら! やっぱりyさんがさくらんぼを書いた方が
すーぐ! 100点になるよ♪
先生も、しゃーしゃー100点に出来たよ♪
そして、さくらんぼの100点の教材をyさんの目の前にパラリと見せて
「ほら、yさんも、『10をつくる』って、わかりやすいでしょう♪」
おおー、と
yさん、何か納得するものがあったようです。
それ以来、めんどうくさいと言わなくなった
むしろ 誇らしげに「さくらんぼ書いたよ♪」と持ってきてくれるようになった
yさんです。
速さも大事。そして、
意味や過程をわかっておくことは、
これからの学びでは、もっと大切なのですね。
先生も、
「よおし、これでみんなをいっぱい100点にできるぞ~」と
独り言みたいに言いながら、
ニコニコまるつけをしています

ここが出来れば、くり下がりだって
くり下がりのさくらんぼを書いて、 ばっちりです

(以前のお話も良ければご覧ください♪→<10でまとめて ひと区切り!>)
1人1人に合わせた指導で、学びを通して
お子さまの学力・可能性の芽と自信を育んでいきます。
感染予防対策をして学習中。
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