2024年07月21日
昨日の続き・・・。 赤ちゃんとんぼとA先生
昨日のお話のつづきです。
玄関を開けて家に入ろうとしたらどこからかゆるゆるとやってきて、
先生の近くで止まったり羽ばたいていたりした、
とんぼになりたての、「赤ちゃんどんぼ」
あ、これは。
・・・次女の高校のA先生かもしれない。 ふと、思ったのです。
A先生は、次女の高校の体育&部活動の顧問の先生でした。
去年の終わりくらいから授業に見えなくなり、
今年の春に久しぶりに見えた際には瘦せ細った体で
「これから治療して元気になって、絶対大会見に行くから」と次女たちに笑って言ったそれから
わずか2ヵ月で、帰らぬ人となってしまいました。
次女も、同級生も、号泣し、
そのあとの大会も次女は「A先生はもう見に来てくれないんだ」と悲しがるので、
先生は
「A先生は、見に来るさ。生まれ変わって。
鳥かもしれないし蝶々かもしれないし、
生まれ変わって次女の前を先頭で引っ張るから。
いつでもA先生が見てるから、大会も頑張るしかないな。全力でな!」
ということを話したあとの、大会当日、
ゴールした次女が競技場で座り込んでいたら、
足元に、虫さんが一匹やってきたそうです。
競技場内に、めったに虫は見かけないのが。
「ふーってやっても逃げなかった。ずっと私の近くにいた。」
次女が、あれはA先生かなあ、と言うので、
そうだよ、A先生が虫さんになって、おめでとうを言いに来てくれたんだよ、と先生は答えた、
そんな話。
そういえば一昨日は、先生の四十九日をちょうど過ぎたあたり。
生まれ変わった小さな赤ちゃんとんぼも、なるほどと頷けます。
(だとしたら、先生に何を伝えに来たのだろう?)
そんなの偶然で、「うそっぱち」かも知れないけれど、
大好きなA先生を信じている、次女と、
大好きなA先生を信じている次女を、心の底から信じている先生です

・・・夕方帰宅した娘に、あかちゃんとんぼの事を伝えました。
次女は「そうだね」と答えてました。
人生は、ハレの日ばかりではない。
泣いて、泣きやんで、
いろんなことを乗り越えて、強くなっていく子どもたちです。
